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「覇王の家」 [本]

司馬遼太郎氏の「覇王の家」を読みました。
司馬作品は、昨年来ずっと読み続けていますが、この本はとりわけ面白かったです。

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新潮文庫

徳川家康という人間像を深く知るには、司馬作品である「覇王の家」、「関ケ原」、「城塞」
の3作品を読めば十分だと思います。
「覇王の家」は家康の幼少期から小牧長久手の戦い(1584年)の頃まで、
「関ケ原」はご存知天下分け目の戦いといわれる1600年にあった石田三成との戦い、
「城塞」は豊臣秀頼、淀君側の視点から書き下ろした作品ですが、大坂冬の陣、夏の陣
で秀頼、淀殿を自害に追い込んだ家康が実によく描かれています。

「覇王の家」を読み終えて、家康が唯一完膚なまでに叩きのめされた三方ヶ原の戦い
の経緯や、なぜ正妻の築山殿や長男信康を殺すに至ったかなど、明確に知ることができ
ました。
自称歴史好きな自分にとって愛知県に住んでいることを幸運に思います。
小牧長久手の戦いに出てくる、家康の拠点の小牧山城、秀吉の拠点の犬山城、信雄の拠点
清州城、主戦場の長久手の古戦場も自宅からそう遠くはなく、当時の雰囲気を味わいたい時
は、いつでも訪れることがきます。

それにしても、三大英傑の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が全て愛知で誕生したことは
奇跡と言えます。日本史って本当に奥深く楽しいです。
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