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自分の年金について知っていますか [人生観]

先日、国民年金の任意加入の手続きをしたのですが、後日この通知書が届きました。
その後、最寄りの金融機関で、同封されていた振込用紙で前納を済ませました。

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20歳になると国民年金保険料を納めなくてはいけません。国民年金は20歳~60歳までの全ての
人に加入義務があります。

私が20歳になった時、大学生で親元を離れ下宿生活をしていました。当時国民年金の保険料を納める必要性など知る由もありませんでした。今なら、学生納付特例制度の手続きをすれば、国民年金保険料の支払いが猶予されることも知っていますが、当時は全くの無知でした。

40年の納付済期間がないと老齢基礎年金を満額受給できませんが、私自身は大学在学期間の年金が未納となっており、40年に達していません。そういった理由で、地元の市役所に出向いて、国民年金の任意加入の手続きをしたのです。私の場合第2号被保険者(厚生年金)期間が大半ですが、第1号被保険者(国民年金)を足して空き期間をゼロにしたいという気持ちは自然だと思います。

「国民年金の任意加入制度」とは、納付期間を60歳から65歳までの5年間延長することで、
65歳から受け取る老齢基礎年金を増やすことができる制度です。
年金の学生免除をしたあとに追納せず、未納になってしまったという人も、65歳まで納付する任意加入制度の手続きを取ればその分の穴埋めができるという訳です。
ただし、自治体からは何の連絡もないですし、勧めてもくれません。手続きはあくまでも本人の申し出が必要となります。遅くても50台になったら、真剣にこういった仕組みを理解する必要があると思います。そうでないと、年金において大きな損失を被ることもあり得ます。

この件で、一点未だ腑に落ちないことがあります。私が20歳を迎えた時、両親はこの

「20歳になると国民年金保険料を納めなくてはいけない」

ことをなぜ教えてくれなかったのかということです。両親がこのことを知らなかったとは思えません。
下宿先に納付に関する通知が届いた記憶はありませんし、結果的に何の対処をすることもなく未納ということになってしまいました。
実際私の子供も20歳になった時は大学生で東京で下宿していました。子供に変わって私が子供の国民年金保険料を納めました。当然子供はそのことを知らなかったはずです。私も親に対して立て替えて欲しかったとは言わないですが、制度の仕組みを教えて欲しかったという思いがあります。
「国民年金の任意加入制度」がありますので、この制度を利用して不足分は補えるのでいいのですが、親の思いを知りたかったです。何はともあれ、今回の手続きによって、不足分を前納して、何とか40年分を納めることができそうです。

かなり以前ブログで、60歳になったら、繰上げで年金をもらうつもりと書きました。

https://tomo35.blog.ss-blog.jp/2012-11-16

しかし、今は考えは変わりました。60歳から繰り上げにすると30%減額した金額での受給となります。人の寿命は年々長くなっていますし、私が亡くなった場合、妻が受給する金額にも影響します。
しかしこの先、受取額はどうなっていくのでしょう。40年納めたとしても、支給される額は、父親が貰っていた年金額より少ないです。両親の時代は今よりずっと恵まれています。
自己防衛のためにも個人年金や投資信託等の知識は必要不可欠です。

ちなみに今回の国民年金の任意加入の申請の際、「付加年金」も合わせて申請しました。
定額保険料に月400円プラスして収めるだけで受給できる年金額を増やせる制度です。こういったことを着実に実行するだけでも、自分の年金を増やすことができます。
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「老後資金は2000万円必要」を考える [人生観]

3連休ですが、天気も快晴とはいかず、こんな日は好きな本と音楽を聴いて過ごすのが一番です。
今日も、「図解 一目でわかる最適資産運用法」という本を見直しています。

「老後資金は2000万円必要」という話題が、日々ニュースで取り上げられています。
そんなこと発表されるまでもなく、大くの人々はその必要性を感じ取っていると思います。
参議院選挙が近く行われますが、正直そのことを政争の具にして欲しくはありません。

自分自身、株式を中心とした投資を始めたのは20代半ばです。それは将来に対する不安と
いうより、単純に資産運用に対する興味があったからです。それらに関する書籍も購入し
読んできました。そのおかげで自己流ながら多少は知識も蓄え、今となっては随分役立って
います。

定年を迎えた投資経験が無い人が、虎の子の退職金を、投資して無一文になったといった話も
耳にします。お年寄りには信用絶大だった「かんぽ生命」でさえも、悪質な売り込みが露見され
ました。こうした失敗をしないためにも、自身である程度勉強し、身銭を切って経験を積む
ことは必要でないかと思います。

少し「資産運用」に対する思いを書こうと思います。

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今の時代、若い人が資産運用を始めるならば、貯蓄と投資が中心になると思います。
貯蓄の有効な手段として、「iDeCo」を利用することがあげられます。

人型確定拠出年金(iDeCo)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度
です。 この制度への加入は任意で、自分で申し込み、自分で掛金を拠出し、自らが運用
方法を選び、掛金とその運用益との合計額をもとに給付を受けることができます。
iDeCoは10年以上掛け続けて、初めて60歳から受け取ることができます。注意しなければ
ならないのは、原則途中解約できないということです。iDeCoはそもそも老後の資産形成を
目的としています。

仮に大卒新入社員が入社後すぐに、毎月2万3千円を「iDeCo」で積み立てたてると、
38年かけて2000万円の預金ができる計算です。ただ、今は終身雇用の時代ではないので、
ある程度の企業に正社員として入らないと、継続して積み立てしていくことはかなり難しいで
しょう。
私のような年齢になると、iDeCoの恩恵を受けることもできません。

先日子供に、「iDeCo」を勧めてみましたが、どうもピンときていないようです。子供は、
毎月の生活費から、余剰のお金を貯蓄に回しているようですが、強制的に天引きされる
方法を取らないと、タネ銭作りはかなり難航するはずです。まあ第三者からどんなに言われて
も、自分で気が付かなければ行動に移さないでしょうが・・・。

投資の有効な手段として「NISA」があります。

NISA(少額投資非課税制度)は、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で
購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる
制度です。年間120万円まで、配当金と売却益に課税されません。ただし、5年間だけです。
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け
取った配当に対して約20%の税金がかかりますので、これが非課税となることは非常にあり
がたいことです。

私自身、この「NISA」は発足当時(2014年)から最大限利用しています。

「NISA」は株式だけでなく、「投資信託」 に利用するのもいいと思います。

「投資信託」はプロが運用してくれるので、忙しい人間にはお勧めです。ただし商品を何に
するかは、大いに勉強する必要があります。サラリーマン時代、大手証券会社の営業が、
会社まで来て盛んに投資信託を勧めてきました。しかし彼らの勧める商品は、手数料が高く
変動リスクの高いものばかりでした。私は多少勉強をしていたので、営業に、
「それではノーロードで、信託報酬は0.5%以下の商品を教えて」
というと、大抵はすごすごと帰っていったものです。
鵜呑みにして購入すると、今の「かんぽ生命」のような事態になりかねません。
はやりの「毎月分配型」にしろ、原資から利子を支払うことを考えれば、長期的には利子も
再投資する商品のほうがいいでしょうし、素人ならアクティブ型よりインデックス型にした
ほうが無難です。

色々思いつくまま書きましたが、資産運用には、最初はタネ銭作り、同時に自己啓発による
金融知識をもつことは必須と言えます。
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何歳からだって挑戦はできる [人生観]

このブログでも時々登場するY君。彼は広島時代、小学校5年、6年時の同級生です。
今は埼玉県に在住する彼から先日、「還暦前に創業しました!」とメールが届きました。

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今から13年前、ある偶然から横浜パシフィコで34年ぶりに再会しました。
それ以来、私が東京へ出張時には彼の職場を訪ね、逆に彼が出張で名古屋に来る際には、
ランチやディナーをしながら親交を温めてきました。また私が会社を辞めて、広島の両親の
介護をしていた時には、埼玉から広島まで泊まりで訪ねてきてくれました。一緒に思い出の
小学校を訪れ、当時の話で大いに盛り上がりました。

また彼は、私とほぼ同じ時期に長年勤めた会社を早期退職しました。
私と同じIT業界(ですから横浜パシフィコで会う機会がありました)でとても優秀な
技術者でした。そんな彼には「経営」をやりたいという明確な目標を持っていました。
そのためには営業が必要と考え、新しい会社で数年間、営業のノウハウを学びました。
そして晴れてこの度起業したのでした。
一緒に会うたびに、早く起業したいと口にしていました。私はその言葉を聞いても、
まさか本当に起業するとは思ってはいませんでした。なぜなら「年齢」が障壁になっている
からです。この歳でこれから会社を始めるということは、普通に考えてリスクが高す
ぎます。体力や気力も若い時のようにはいきません。少なくとも私はそうです。
それでも彼は有言実行で実現しました。結果はどうなるか別としてとても凄いことです。

事務所開きに気持ちばかりのお祝い品を送りました。そして昨日お礼のメールが届き
ました。

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「人生100年時代」を考えれば、彼のような生き方も素敵です。
これからどんな会社にしていくのか、友人として見守っていきたいと思います。
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「令和」は人生謳歌時代に [人生観]

今日でいよいよ「平成」 という時代の終わりを告げます。

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「平成」は自分にとってどんな時代だったのか・・。
結婚、子供の誕生、両親との別れ、自宅建て替え等色々ありましたが、その中心となるものは、
やはり「仕事」だったような気がします。
社会人としてのスタートは「昭和」ではありましたが、平成に入ってから、企業人としての真の責任感、苦労・挫折、達成感などを経験しました。
「仕事」というコアな部分ががあって、大切な家族や趣味を一つ一つ築き上げていったと思います。幸運にも恵まれて、「平成」という時代は中身の濃い時を過ごすことができました。

「令和」はどんな生き方をするのか・・・・
私は自分の人生設計について以前ブログでこんなことを書いています。

https://tomo35.blog.so-net.ne.jp/2011-12-23

20代の頃から自分の寿命を80年として、大きく4つの活動区分を設けてライフプランを作成してきました。
①0歳~22歳前後の「教育時代」
②22歳~60歳(できれば55歳)前後の社会人として「勤労時代」
③60歳(できれば55歳)~75歳前後の趣味人として「人生謳歌時代」
④75歳~は老人としての「晴耕雨読時代」

この時のブログでは、「50代半ばでセミリタイア」してと記しましたが、これも結果的にその通りとなりました。

「元号」で自分の人生を区分すると、
①の「教育時代」は昭和であり、②の「勤労時代」はほぼ平成でした。そして③の「人生謳歌時代」で令和を迎えることになります。
またこの時書いたブログでは、③をどれだけ有意義に過ごすかということに力点を置いています。
まだ還暦を迎えるまでしばらく期間がありますが、今はいわゆる助走期間といったところです。
②と違って時間は有り余るほどゆとりができましたが、有意義な生活を送るためのツールは全然足りていません。
20代、30代の頃は欲しいものが沢山あって、そのために頑張ってきた面もありますが、今は物欲はそう多くはありません。ストレスを感じず、夢中になれる何かを見つけたいというのが、正直な気持ちです。

「勤労時代」という平成を終えた今、令和時代を十分楽しむためにも、もう一度ゆっくり計画を再考していこうと思います。
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人生の参考になるブログ [人生観]

ブログをこのSo・netで始めましたが1年程で一度閉鎖しました。
ニックネームを変えてもう一度再開をし、12年目を迎えています。

日記代わりに記しているので、他の皆様の記事を閲覧することは正直少ないです。

そんな私ですが、必ず目を通しているブログがあります。
それが、
「ブログ風 鎌倉リタイヤライフ」です。
http://www.tt.em-net.ne.jp/~soy7686/blog.html

この方は古希70歳ですが、55歳の時に早期リタイアして、海外のロング、ショートステイ
を楽しんできた方のブログです。

3年前に、日経マネー特集記事で、
「一億円で老後安泰、退職貧乏はこう避けろ何で守備専門の私が?」
という記事を読んでからのファンとなり、かかさず目を通しています。
海外で暮らしたいため、目標の1億円を貯め、御主人が55歳、奥様が52歳のときに
念願の早期リタイヤを実現したのです。この方はITにも精通していて、ブログも、
HTML言語を駆使し、本格的なホームページとなっています。

私自身は海外で暮らしたいとは一度も思ったことはありませんが、この人の考えに共有
することが多く、特に50代半ばでリタイアしようとする思いは、私自身25歳の時に
立てた目標と全く一致しています。

海外のロング・ショートステイを楽しみながらも、地域のボランティア活動は
続けられ人生を謳歌する姿勢は、本当に参考にするところが多いとは言えます。
そんな作者も70歳を迎えた現在は、海外旅行は卒業し、日本国内を楽しんで
おられます。そして70歳はやはり老人の領域に入ったことを自覚され、終活
に入られています。

このブログを読むたびに、私も健康寿命でいられる期間を大いに楽しもうと思うの
でした。


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大手社員の宿命 [人生観]

先月末に久しぶりに会った大学時代の友人から、来年1月から東京、品川への転勤が
決まったとメールが来ました。ついては年内にもう一度会えないかと書かれていました。
驚きつつも昨日夜、栄で再開しました。

先月会った時点では、東京転勤の話などありませんでした。
それが12月に辞令が出、そして年明け早々東京勤務です。
年明け5日に東京に出向き、住居を探すそうです。
彼の会社は、社員5000名以上のメーカー系大手です。もちろん全国に事業所を
有しています。浜松に住む彼にとって、品川となると自宅通勤は不可能であり、
単身赴任しかありません。                        
大手企業では当たり前の世界ですが、それにしても急すぎます。
20代、30代での東京生活は色々な意味で刺激をもらえますが、彼の年代となると
少々きつい感もあります。とはいえ、それを理由に会社を辞める選択はないでしょう。
大手企業に勤務する人間はえてしてプライドも高いものです。
私は早々とリタイアしましたが、彼のように一社で定年まで迎えることも
今の時代中々難しいことです。

私がひいきにしている「錦亭」

DSCN4155.JPG

普段飲まない彼も、ビール、日本酒とこの日は珍しくよく飲みました。
新幹線に間に合う時間まで、2次会のスナックも一緒しました。

頑張れ、

企業戦士!


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投資について考える [人生観]

私が最初に投資を行ったのは、26歳の時でした。
当時、プログラマであった私は、某証券会社に常駐して、中期国債ファンド、公社債投信の
プログラム開発に従事していました。先輩社員から、業務を知るためには、実際に購入して
勉強した方が良いとアドバイスを受けました。その通りだ!と思った私は、蓄えていた100万円
で、中期国債ファンドを買いました。
その翌年には、初めて株式を購入しました。当時はバブル絶頂期で、平均株価も高かったですが、
短期ですぐ値上がりしていきました。初めて買った株も、数カ月で倍近く上がり、こんなに
簡単に儲かるものなんだと驚いたものです。

それ以来、株式投資は今日現在まで続いています。途中、ITバブルの崩壊や、リーマンショック
等で株価の大暴落も経験し、随分痛い目にもあいました。記憶に残る一番痛い目にあった出来事は
2001年に購入した「鷹山」という株を購入した時です。
私が身を置くIT関連で、色々な雑誌にも注目株として掲載されていました。
当時1株180万くらいで購入しました。発行株式が少ないため数日で50万くらい値上がり
ましたが、株式分割(確か10分割)した直後から値を下げ始めました。下がるたびに買い増し
していきましたが、最終的には倒産の憂き目にあい、紙切れとなりました。
この株で500万くらいの損失(家内は知りませんが・・)をし、しばらくショックで立ち直れ
ませんでした。
この1件があり、雑誌や評論家のコメントを鵜呑みにするのは止めようと心に誓いました。

2度目の失敗は、「東京電力」でした。
東日本大震災で大暴落した株を狙い当時1000円前後で買いあさったのが失敗でした。株の
底値はそんなものではなく、株価は100円台前半まで下がり続けたのです。

これを機に、私はキャピタルゲインを追う投資スタイルを捨て、インカムゲインとなる
株主優待を中心とした株式を購入するスタイルに変えました。今は気に入った50銘柄くらい
を長期保有することで、株を楽しんでいます。

株式以外にも、これまで随分色々な投資に挑戦してきました。
「投資信託」「外貨預金」「金・プラチナ」「不動産投資」等、種々様々です。

よく雑誌で、それまで投資の経験がない人が、定年を迎えて手にした退職金を、知識もないまま
投資につぎ込み大失敗する記事をみます。当たり前の話ですが、銀行マンなどにアドバイス
を受けても、ほとんど損します。なぜなら銀行マンは儲けさせる気などさらさらないからです。
手数料をかせぐために、その人にとってありがたくない商品を勧めてくるからです。
例えば投資信託なら、購買手数料や信託報酬が高いものです。

そうならないためには、やはり勉強が必要だと思います。信じれるものは、最後は己です。
勉強することで、間違いの確率を減らすことはできるからです。
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太く短い人生 [人生観]

知人が亡くなりました。
特別深い付き合いだったわけではありません。

私は大学を卒業して最初に就職した会社は、在籍期間が3年間でした。
商社でしたが、2年目に企画室に配属され、そこで初めてコンピュータに携わりました。
文型であった私には、プログラミングは難しかったですが、これから必ず伸びていく分野と確信し、
専門会社でやろうと、1年間悩んだ末に退職を決意しました。

直上司に退職願いを出すと、後日社長から呼ばれ慰留されました。
しかし私の決意は変わりませんでした。社長のご子息も同じ会社に在籍しており、私と同い年
でした。大手商社に勤めていた彼ですが、将来会社を継ぐため入ってきたのが、私が辞める
1年前のことでした。ですから一緒にいた期間は僅か1年あまりです。
その間、彼は得意先や商品の視察などに行く際、なぜか私に一緒に同行するように指名して
きました。

社長からの慰留を断った数日後、その彼から飲みに誘われました。部署も違い、ほとんど接点
がないのに不思議に思いましたが、私に対して退職を撤回するための説得でした。
その時に言われたことが今でも忘れられません。

「将来社長を継いだとき、自分の右腕になって欲しいと考えていた」という言葉。
話の最後に、彼の頬に涙が伝わる姿をみて、正直何とも言えない気持ちになりました。

「ありがたいですが、決意は変わりません。でももし、何十年か経って、お会いする機会があって、
そのとき私を必要とされたなら、是非協力させてもらいます。」
と返答しました。
当時お互い20代半ばで、こんな若造に、そんな言葉をもらえたことに正直感動しました。
退職後は、数年間年賀状のやり取りをするくらいでしたが、やがてそれもなくなりいつしか記憶
から消えました。

それが2年前、偶然のきっかけから再び会う機会ができたのです。
今年の初旬に彼から飲みに誘われ、4軒程梯子しました。
趣味のゴルフの話や、お互い子供が大学受験中だったため、話はつきませんでした。
同年齢でもあり、今はお互い経営者として、これからいい付き合いができると思いました。

その矢先、3月下旬に彼の体に癌がみつかりました。体に痛みを覚え診てもらったところ、
進行が進んで手術は不可能、余命半年と宣告を受けたのです。
7月下旬に会ったときは、かなり辛そうでした。入退院を繰り返していましたが、それでも気丈に
振舞っていました。好きなゴルフも気分が紛れるので無理して出かけていると話していました。
しかし医者の宣告どおり、先日、天国に召されました。
友人も多かったのでしょう、通夜にはたくさんの人が弔問に訪れていました。
接した期間は短くとも、記憶に残る男であったことに間違いありません。

今はただ静かに冥福を祈りたいと思います。

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将来を考える [人生観]

今日から連休が始まりました。
子供の進学、母の手術、会社の様々なイベント・・・
2月から一息つけた感覚がなく、こうしてブログを書くのも久しぶりです。

これからの人生観について少し書きます。
日本は政治も経済が極めて悪く、雇用、年金など生きていくうえで不安定な時代が続きます。
人生の約半分は労働に従事していると考えれば、せめて会社を引退してからは悠々自適な生活
を送りたいものです。もちろん、働くこと=生き甲斐と感じている方も世の中には多数いると思いま
すが・・。
私の理想は、50代半ばでセミリタイアして、残りの人生は、仕事以外でそれまでやりたくてもやれな
かったことにトライしたり、もっと見聞を広めるために旅行したいと考えています。

20代の頃から自分の寿命を80年として、大きく4つの活動区分を設けてライフプランを作成して
きました。

①0歳~22歳前後の「教育時代」
②22歳~60(できれば55歳)歳前後の社会人として「勤労時代」
③60歳(できれば55歳)~75歳前後の趣味人として「人生謳歌時代」
④75歳~は老人としての「晴耕雨読時代」

①0歳~22歳はほとんど学問に費やす時期です。両親であったり、友人であったり学校であった
り学ぶ場は様々ですが、一般教養を蓄えていきます。転勤の多かった私にとっては、多くの人と
出会い、人格形成の上で貴重な期間だったといえます。

②22歳~60(できれば55歳)歳までは、学校を卒業し、社会人として独り立ちします。責任も一気に重くなります。
自分だけではなく、家庭を持ち、家を持ち、子供の教育を担います。そのため、会社で働き、社会
に微力ながらも貢献する期間といえます。
色々な規制の中でいかに自分の能力が発揮できるのかを試されます。
この期間は大変長く約40年という、一生のうち約半分を費やすことになります。

さて私にとっての本当に貴重な時間は、
③60歳(できれば55歳くらい)からの約15年~20年と考えています。
多くの人は恋愛したり、家庭を持ったり、子育てしたり、出世競争をする②の期間に一番重きを
置いているかもしれませんが、私はなんと言っても③の期間をどう楽しもうかと考えています。
なぜなら②は使命感が優先されて、ゆとりを持って生きていくことは難しいからです。
ここが有意義で楽しくないと、生まれてきた意味が半減されたと思います。
体はまだ十分に動きます。そして比較的自由になる資金と多くの時間があります。
これまでやれなかったことに挑戦する期間でもあります。私の場合たとえば、絵を描くことが好き
でしたが、できれば本格的に習ってみたいと考えています。あとこれまで行った事のない世界を
見聞したいです。年に最低一度は海外を見て回りたい。だとすると15カ国以上は訪れることが
可能です。
ただし③を実行するためには、いかに②の時代に頑張れるかとも言えます。②を手を抜いて生き
た人は、③を充実した日を送ることは難しいと言えます。
私は60歳を過ぎて仕事人として会社に残ろうとは思いません。きっぱり引退をするつもりです。
常にそう考えているので、今を精一杯頑張っています。

④75歳頃からは記憶、体力、知力すべて落ちていくはずです。体のいたるところに衰えがでて
きます。活動範囲もずっと制限されてきます。病院のお世話になる回数も増えることでしょう。
自宅にいながらガーデニングや散歩、テレビやパソコン、あるいは読書、音楽鑑賞などして
時間を過ごすことになりそうです。自宅にいても退屈しない趣味を多く持つ必要があります。

将来③を確実に実行するために、今までもこれからも用意周到な計画と準備をしていくつもり
です。
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老後の生活費(覚書) [人生観]

将来に備える人生設計は、早く準備することにこしたことはありません。
特に今の時代は政治も経済もひどいので、他人頼みにしていても仕方ありません。
インターネットの記事に、老後の生活費の指標が載っていました。最近色々な本を読んでいますが、
データはほとんど一緒です。60歳まではずっと先ですが、覚書として書き留めておこうと思います。

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老後に必要な生活費は月23万円 85才までで計7000万円
内閣府による最新の国民調査で、「日頃の生活の悩みや不安」の1位は、「健康」でも「人間関係」
でもなく、「老後の生活設計」となっている。テレビや雑誌では、「ゆとりある老後のためには5000万円
必要」といわれているが、「そんな貯蓄は無理」と頭を抱えている人も多いだろう。

そこで、今年2~7月に開かれた菅直人首相直轄の「社会保障改革に関する集中検討会議」では
委員も務め、『経済のニュースがよくわかる本』(小学館)など著書の累計は700万部を越える、
細野真宏さんに、老後の生活費について教えてもらった。

年をとると病気にかかりやすくなり、介護が必要となることもあります。そんなことから「老後はお金
がかかる」と思い込んでいる人が多いのではないでしょうか。でも、実は老後の暮らしはそれほど出費
がかさむものではありません。

高齢の夫婦(夫65才以上、妻60才以上)における1か月の平均生活費をまとめたのが下の表です
(総務省「家計調査」2010年より)。合計で月23万円。これだけあれば、夫婦ふたりで「少なくとも平均
的な暮らしを送ることができる」ということはいえるのです。

また、この数字は、すべての生活費の平均なので、医療や介護にかかるお金もすべて含まれた金額
です。

ちなみに、月23万円は年間にすると276万円。85才まで生きるとすると、25年間で総額6900万円、
90才まで生きるなら30年間で総額8280万円となります。「老後の収入」として年金や退職金がある
ことを考えれば「定年退職するまでに貯蓄だけで1億円必要」といった説は「誤解」であることがわか
ります。

■夫65才以上、妻60才以上のふたり暮らしにかかる1か月の生活費の平均は?

食料:5万7876円
住居:1万4921円
光熱・水道:1万9220円
家具・家事用品:9187円
被服および履き物:6581円
保健医療:1万4959円
交通・通信:2万4652円
教育:2円
教養娯楽:2万9315円
その他の消費支出:5万7842円
諸雑費など:1万9999円
こづかい:6786円
交際費:3万1057円

消費支出合計:23万4555円
出典/総務省「家計調査」2010年

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逆順入仙の精神で・・・ [人生観]

世の中は「生きること」、「暮らすこと」において想像以上に大変な時代になってきています。

身の回りの何人かの知りあいにも、離婚や失業、家庭内暴力など生活を脅かす出来事が
起こっています。
理由は色々あるでしょうが、仕事が不安定であることが原因の一つになっているケースも
多いのではないかと思います。
一時流行った「派遣」形態を望む者は、今となっては皆無に等しいと言えます。
「ゆとり教育」の時にも思いましたが、これは適用業種を広げすぎた政治の大失策と言いたい
です。

団塊の世代と言われた方々は、高度経済成長の時流を受けて、「終身雇用」「年功序列」
という、仕事をする上である一定の安心を保証されてきました。
今は「実力本意」の名の基に、リストラも当然の如く行われます。

我社でも中途採用を通年行っていますが、40代、50代の応募がとても多いのが特徴です。
IT業界に限れば、この年代での採用はほぼ不可能に近いと言えます。
正社員の採用は限りなく難しく、登録型の派遣契約に絞られます。

そう考えると、50代からどうやって定年までを迎えるか、これは多くの働く者にとっての
重要課題となります。
私の好きな言葉、「逆順入仙の精神」で頑張ることは大切ですが、それでは補いきれない
ほど、政治、経済は悪くなっています。
世界第2位であったGDPにおいても、今や中国に抜かれようとしています。
個人的に考えるのは、自分の才能によほど自信が無い限りは、短気を起こして退職しない
ことです。早期退職制度を打ち出す企業も多いですが、目先のお金と天秤をかけて辞める
決断をするのも危険です。1000万くらいのお金では、あっという間に底をつきます。

世の中がこれほど不安定ですと、消費を抑え、貯蓄に回すという気持ちは、至極当然かも
しれません。年金の受給資格も段階を踏んで65歳からとなります。

私も30歳から、人生プランを作成し、随時ローリングを行ってきました。
あらためて自分の人生設計を立てることは、とても重要なことであると感じています。
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勝負師の潮時とは [人生観]

将棋の中原誠十六世名人が、現役引退を表明しました。

小学3年生の時に駒の動かし方を覚えて以来、私の趣味の一つとなりました。
現在は2段です。
残念ながら最近は指す相手もいないので中々勝負できませんが、夢中になれる趣味の
一つであることに間違いありません。

中原十六世名人は好きな棋士の一人でした。その実力は間違いなく本物でした。
名人通算は大山康晴十五世名人の18期に次ぐ15期で歴代2位。
タイトル獲得は計64期で、大山の80期、羽生善治名人の71期に次ぐ歴代3位と、
誰もが認める大棋士です。
女流棋士とのスキャンダルで晩節を汚した感がありますが、その状況から逃げる事も無く、
妙に人間くささを感じたのは私だけでしょうか。

61歳で引退は早すぎるような気がしますが、本人にしか分からない勝負師としての
潮時なのかもしれません。
長い期間、第一線での活躍、本当にお疲れ様でした。


年を重ねるということ [人生観]

子供が、今日一泊二日で岐阜県付知峡から無事帰還してきました。
中学で実施される林間学校でした。
当初二泊三日のはずでしたが、台風の影響で短縮されたとのことです。
少し日焼けしたようです。

私事ですが、先日一つ歳が上積みされました。

この年齢になると、特に嬉しいわけではありません。
ただ今回だけは、何か特別な思いがあります。

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私の夢 [人生観]

この世に生を受けた全ての人は、何らかの夢があると思います。
私は必ず夢は実現できると思っている一人です。

30歳を過ぎた時、私の人生設計と称して死ぬまでにどんなことを実現したいという
一覧表を作成しました。
それから十数年、何度とも無く修正して今に至っています。

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働くということ [人生観]

最近若者の意識調査では、会社において出世したいと思う比率が減って
いるそうです。
上に立てばそれだけ気苦労も多く、多少人より給料がよくても、割りが
合わないといったところでしょうか。

ネットカフェで寝泊りする若者が増えているそうですが、勤労意欲の
低下は事実だと思います。若者の視点に立って、
「いや、若者は働く意欲は低くない。悪いのは国家のしくみだ」
という声も聞かれます。

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人を見る目 [人生観]

今日は、本年初めての幹部会議です。
我が社は主要な会議は全て土曜日に開きます。

各事業部の部責から今年度の豊富を述べてもらいます。
会社の売上、利益、採用等の各目標を私から発表します。
今年も相当ハードルの高い採用人数を計画しています。
2007年度問題や、大手企業の積極的な動きに負けないよう、
全力で動かなければ達成できないでしょう。

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夢を実現する [人生観]

ワタミ株式会社の代表取締役渡邉美樹著の「夢に日付を」という本を買いました。
読むと、なんだ自分が15年前から実践している事じゃないかと思いました。
今から15年前に前日本IBMの常務取締役である井上富雄氏の書物に
いたく影響を受けました。それは、25年人生長期計画という自分の人生
スケジュールを描くことなのです。

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生と死について [人生観]

最近、いじめという出来事を発端にして各所で連鎖が発生しています。
生徒のみならず、責任者である校長までその行為に及んでいます。
本当に悲しくもあり、やりきれない気持ちで一杯です。

気が付くと、私自身このテーマに関して何度かブログ上で書いています。

私も若い頃、死、自殺について時々考えた事があります。
なぜ当事者がそうした行為に及ぶのか・・。
文学者の死、例えば芥川龍之介や太宰治、川端康成や三島由紀夫などは、
作品への飽くなき追求に対する限界や葛藤(三島の場合は違うような
気がしますが)の末、死を選択したのでしょうが、一般的には極めて様々
な事由に起因しています。

自分に近い立場で、印象的だったのが大学当時読んだ

高野悦子さんの「20歳の原点」です。

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踏みとどまる  [人生観]

多くの男性の方は、長い間仕事を続けていますと、会社を辞めたいと考えたり、
精神的に病んだり、それが原因で体調を崩したりされることがあると思います。
私自身、会社では本当に様々な出来事がありました。

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運のいい話 [人生観]

世の中には運のいい人、悪い人色々いるかと思います。
自分自身が運がいいか悪いのか一概に言えませんが、生涯記憶に残る、
運が良かったと思える話をしたいと思います。
それは、家内と結婚した年のことで、今から15年前に遡ります。

結婚当時は3DKの賃貸アパートからスタートしました。
半年も経った頃、賃貸で毎月支払っていても資産が残らないと思うように
なります(こう考える人は少なくないと思います)

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男のゆとり心 [人生観]

私はブログでのニックネームを十円木馬とつけました。
昔は百貨店の屋上にいくと、この十円木馬を見かけることができました。
今は時代が流れ、ハイテク技術が進んで原始的な遊技に興味を持つ
子供もいないと思います。というか十円木馬など、今やどこにも置いて
いませんし、見かけることもありません。

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当たり前の幸せ(何もないこと) [人生観]

私はまだ40代の企業人ですので、まだまだ過去を振り返る年齢ではありません。
ところが、休みの時自宅の書斎で一人いる時や、ベッドに入って眠りにつく間、
昔の事を考える時間が多くなっているような気がします。
思いでは、小、中学校の時代が主で、当時の学校生活や家族のことなどです。

今と違って、生活は慎ましく暮らしていました。
母は編み物が得意で、編み物教室を開いていましたので、当時の私の服は
ほとんど手編みのセーターなどでした。ですから既製品の服はほとんど買うこと
はありませんでした。小学校の時代は、小遣いも月300円くらいだったと思います。
それでも一般家庭に比べて貧乏ではありませんでしたし、貧しいと思ったことも
一度もありません。
唯一私にとって大きな買い物は、クリスマスに買ってもらえる品です。
それでも当時、3千円くらいの品物です。ですから買ってもらった品物は、自分の
宝物として何年も大切にしてきました。

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