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川端康成「珠玉のコレクション展」に行く [絵画・芸術]

昨日からひろしま美術館で、
川端康成「珠玉のコレクション展」が開かれています。
平日に行こうと考えていましたが、明日以降台風の影響があるので、本日観に行って
きました。

DSCN2728.JPGDSCN2732.JPG


川端康成は、大正・昭和を代表する文豪ですが、極めて多彩な美術品を収集していたこと
でも有名です。

実際に展示されている作品を見て正直驚きました。
国宝だけでも、池大雅「十便図釣便」、与謝蕪村「十便十宜図」、浦上玉堂「凍雲篩雪図」
と凄い作品ばかりです。
The_Chobenzu_by_Ike_Taiga.jpg ⑨〔国宝〕-与謝蕪村「十宜図.jpg
特に印象に残ったことが2つあります。
一つは、私の最も好きな画家、東山魁夷の作品が一番多かったこと。
川端康成と東山魁夷はとても親しい間柄で、魁夷は川端に数多くの絵を贈っているのです。
私が数年前に購入した新木版複製画の「北山初雪」の原画も展示されていました。
http://tomo35.blog.so-net.ne.jp/2012-05-29

MLQ5kvpxwzB.UJNL1Su0.184207lu97hjjR.ukvORDPyg3.jpg

初めて知ったのは、この「北山初雪」は、川端がノーベル文学賞を取ったお祝いに
魁夷が贈ったということです。原画は、私の所有する絵の4倍の大きさでした。

もう一つは、川端の初恋の相手、伊藤初代の書簡の展示です。
川端が東京大学在学中、14歳の初代に恋心を抱き、婚約までするものの、
一方的に初代から婚約破棄されます。

その初代が川端に宛てた書簡が展示されているのですが、生々しくも切なさを感じて
しまいます。その後の川端の人生に大きな影響を及ぼしたことは言うまでもありません。
何よりも、その書簡を捨てずに死ぬまで保管していたことに、川端康成という人となり
を感じます。

その他、ノーベル文学賞のメダルや、ルノアール、ピカソ、ロダンなど世界の巨匠の作品
もあり、こんな見応えのある展示会は初めてです。

それにしても、全て本物の作品を手にする川端の財力に驚きです。
国宝まで所有するのですから・・・。

会場を後にして、中心街のパセーラに足を運び、その後昼食をいただきました。

DSCN2730.JPG DSCN2731.JPG
一流の作品に触れ、大いに刺激を受け、充実した日となりました。
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十円木馬

みなさん、tonnura091さん、nice!ありがとうございます。
by 十円木馬 (2016-09-05 10:01) 

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