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『自分史』の意義 [振り返り]

今年に入り、『自分史』を書き上げました。

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以前から『自分史』を書きたいと思い続けてきました。コロナ下にあって、自宅にいる時間も格段に増え、この時とばかり一気に書き上げた次第です。A4でページ数にして50ページ。
文字数28,744文字、使用した写真は166枚です。

某業者に頼むと、記者取材だと130万円、原稿を持ち込んでも80万円位の費用がかかるようです。
また写真掲載も1枚ごとに当然費用に上乗せされ、今回使用した166枚全て掲載しようとすると、莫大な費用になってしまいます。

そもそも何故『自分史』を書こうと思ったのか。それはこんな理由からです。

5月初旬、ネットで中学時代の友人が昨年亡くなっていた事実を知りました。中学2年生の時の同級生です。彼は酒店の息子で、互いにクラスの同じ女子生徒が好きだったことが分かり、それ以来、良きライバルであり良き話し相手でもありました。私が引っ越してからは、しばらく手紙のやり取りをしていましたが、いつしか疎遠になりました。年月が経ち、人づてに彼が横浜にある歯科大学に在学していることを聞きました。更に数十年後、地元で歯科医を開業していることを知りました。ネットで検索するとりっぱなホームページを作成していて、院長として当時の面影を残した顔写真も掲載されていました。近況を知ろうと久しぶりにHPを検索すると、亡くなっている記事が掲載されていました。医院も閉院したようです。記事を読んで驚きと共に正直ショックでした。死因は分かりませんが、もうそういう年齢になったんだと、少々落ち込む自分がいます。と同時に、彼は一体どんな人生を歩んできたのだろうと、ふと思ったのでした。

この歳となって、自由な時間が多くなり、自分の過去を振り返ることが増えました。昔のアルバムを取り出してページを捲ってみます。過去を反芻することが悪いことだとは思いません。振り返りが未来の滋養になることだってあります。私の父は90歳、母は83歳、兄に至っては47歳の若さでこの世を去っています。人の寿命など誰にも分からないものです。私だって、明日命を落とすかもしれません。

父が亡くなる数年前に、父に自分の歩んだ人生の履歴を書いてもらうようにお願いしました。私は自分を生んでくれた父親がどんな人生を歩んできたのか何故か知りたくなったのです。私が大枠の年表を作成し、そこに父が手書きで書き込むことができるようにしました。私の願いに父は何も言わず、書き上げたものを郵便で送り返してくれました。結果的にその資料を読み進める事で、父の生き様や考え方の一部も理解できたような気がしました。
押しつけであってはいけませんが、私も自分の子供に、私の生き方、思いの一面を知ってもらいたいと思いました。読んだところで何も感じないかもしれませんが、それはそれで構いません。

そして私も一度自分の人生の軌跡を整理してみたくなったのです。幸い生まれた時から、父は私を撮った写真を数多く残してくれていました。特に小学校4年生の頃から高校2年生くらいまで、週末を利用したトレッキング(山歩き)の写真が、年代ごとにアルバムに整理されています。また私自身も20代中頃から、自分の日常に起きた出来事を、パソコン上に書きとめてきました。履歴として残してきたおかげで、記憶は曖昧ではなく、具体的な事象をかなり詳細に書くことができそうです。完成したら、この1冊を手元に残せば十分です。膨大なアルバムは,いずれ全て断捨離してしまうほうがよいのかもしれません。子供にとっては、親の写真などあっても役に立たない無用の長物です。ありがたいことに振り返りの時間はまだ十分に残されているのですから・・。

内容の項目はざっと以下の通りです。

◆はじめに
◆誕生       
◆幼稚園時代   
◆家族について
◆小学校時代
◆中学校時代
◆高校時代
◆大学時代
◆社会人時代
◆飲みと遊び
◆忘れられない仕事仲間
◆結婚                
◆マンション購入          
◆子供の誕生と成長         
◆家族旅行
◆兄の死              
◆自宅建て替えと庭 
◆社長就任       
◆会社退職              
◆両親との別れ            
◆趣味について
◆あとがき

それぞれの項目を1ページから4ページ程度にまとめました。 
表紙は、「青春の勲章は挫けない心だ!」としました。これは、昭和47年のテレビドラマ『おれは男だ!』の主題歌「さらば涙と言おう」の歌詞のフレーズです。このドラマ、兄と欠かさず観ていました。

この『自分史』を読み直してみて、色々な気づきがありました。自分自身の振り返りができ、曖昧だった記憶も蘇ってきました。現在も、原稿を手直ししています。写真の差し替えも行っています。ページ数が限定されてるので、より相応しい記憶の思い出を文章として残したいという思いがあります。

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