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感動! 「東山魁夷展」 [絵画・芸術]

私は常に複数の夢を持っています。
今日はその夢の1つが叶いました。

本日午前中、広島県立美術館で開催されている、「東山魁夷展」に出かけてきました。

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9月4日にも「川端康成の至極のコレクション展」に行き、魁夷の作品を堪能したばかり
ですが、今回は魁夷の作品でも最高傑作が展示されています。

何年も前から、どうしても観たかった絵・・・、
それが、「残照」です。

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第3回日展で特選をとった、魁夷にとっての出世作です。
縦151センチ、横212センチの大作です。
鹿野山の山頂からの眺めをモチーフに、魁夷が39歳のときに描かれたものです。
本物を目の前にして、その圧倒的な画迫に、息をすることも忘れてしまいそうです。
それは、フランダースの犬の主人公ネロが、アントワープ大聖堂に飾られた憧れの
ルーペンスの絵を観ることができたときのシーンと同じような気がします。

戦後、やっと絵筆を手にしたとき、魁夷は全ての家族を失い失意のどん底にいました。
そんな時、房総の鹿野山に登ります。そこで見た連なる山々の姿に圧倒され、風景画家と
しての魂が再び沸き起こります。そうして、生まれたのが「残照」です。

この「残照」とともに観たかった絵が、「道」です。

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この道は「残照」 から3年後の1950年に描かれた作品です。この「道」は青森県の八戸の
牧場の道をモデルにしています。当時の日本の人々の心に通うものがあります。

そして、「唐招提寺障壁画全68面」です。

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およそ10年の歳月をかけて完成させた大作です。唐招提寺でも年に数日間しか公開
されないものを観ることができます。

今回の展示は、作品点数は約80点で、魁夷が風景との真摯な対話を通じて生み出した
作品と言えます。それが僅か入館料1300円で観られたのは夢のようです。

長年の夢を叶ることができ、幸せです。
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十円木馬

みなさん、nice!ありがとうございます。
by 十円木馬 (2016-09-19 13:56) 

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