荻原浩の
『海の見える理髪店』を買って読みました。
集英社
定価1400円+税
第155回
直木賞受賞作です。
荻原氏の作品は、2005年の『明日の記憶』を読んで以来ですが、この作品は背表紙
にも書かれているように、近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々の六編の物語が
描かれています。
個人的には、最後の『成人式』が印象に残りました。
15歳で交通事故で亡くなった娘、鈴音に代わって、両親が成人式に出席する
ストーリーですが、一人娘を持つ自分自身と重ね合わせてしまいました。
家族小説集としては、夢中になって読み込むほどではありませんが、
サラっと読め、決して後味が悪くはない作品だと思います。
ちょんまげ侍金四郎さん、nice!ありがとうございます。
by 十円木馬 (2016-09-01 18:37)