働くということ [人生観]
最近若者の意識調査では、会社において出世したいと思う比率が減って
いるそうです。
上に立てばそれだけ気苦労も多く、多少人より給料がよくても、割りが
合わないといったところでしょうか。
ネットカフェで寝泊りする若者が増えているそうですが、勤労意欲の
低下は事実だと思います。若者の視点に立って、
「いや、若者は働く意欲は低くない。悪いのは国家のしくみだ」
という声も聞かれます。
自分のブログでも度々書いていますが、今は景気も回復し、求人倍率
は信じられないくらい高くなっています。これは私どもの業界に限った
ことではありません。
特に団塊の世代が退職を迎える２００７年度問題によって、若い労働力は
引く手あまたのはずです。
とするとネットカフェで生活する人たちは、仕事を選んでいるのでしょうか。
ただ求人倍率は高いものの、ここ数年契約形態は派遣が高まり、
正社員の登用より、派遣社員の比率が高まっています。
仕事が安定しないので支出も抑えなくてはならない。結果ネットカフェと
いった構図になっているのかもしれませんが、どうも腑に落ちません。
私がかつて営業で回っていた得意先窓口の方々も、今は５０代の方が増えて
きました。それなりの役職になってはいるのですが、反面相変わらず
リストラや早期退職をされている方も多く、それは中小企業に限らず
上場会社でも同じです。
この現象には違和感を感じずには入られません。
団塊の世代によって労働者人口が減っていくのであれば、こうした
５０代の戦士も貴重な戦力として考えていく必要があるはずです。
これは企業が人材を上手く活用できていないと言えるでしょう。
自分が今の立場を失って、ゼロからスタートするとしたらどうなるか
考える事があります。年齢もいっていますし、再就職は大変だろうと
思います。ましてや、今の年収を維持できるなんてあり得ません。
それでもあらゆる手を使って、何かをしようと考えるはずです。
世間体や体裁を気にすると言うより、家族のため、もっというと
自分のために働きます。自分が弱い人間である事を知っているから。
楽をしようと考えたら、歯止めがきかない不安を感じるからです。
Phantomさん、nice!ありごあとうございます。
by 十円木馬 (2007-05-08 21:40)