SSブログ

名古屋城と本丸御殿 [名古屋・愛知の見所]

GWは混むので、家で大人しくしていようと思っていましたが、昨日、「名古屋城」に出かけてきました。
現在、名古屋城の全体整備計画があり、整備計画では史跡としての名古屋城の保存活用と価値を高めたいとし、天守閣の木造復元の為、約5年前から天守閣へ入ることはできません。復元が始まれば、現在の天守閣は取り壊されるので、この目に焼き付けておく意味でも写真におさめたいと考えました。合わせて2018年に公開された「本丸御殿」はまだ一度も見たことがないので、こちらもどうしても見たいと思いました。

IMG_4322.JPG
名古屋城を南西から取った写真です。これまで名古屋城には5回ほど訪れていますが、この方角から城を見たのは初めてです。城壁の高さが際立ち、実に美しいです。

IMG_4282.JPG
東側から見た城です。この角度から見るのが一般的ですが、威風堂々という言葉が当てはまります。

IMG_4255.JPG
本丸御殿が入る南側から撮影しました。どの角度から撮っても美しいとしかいいようがありません。

色々な角度からじっくり時間をかけて名古屋城を見ましたが、あらためてその素晴らしさを実感しました。天守閣自体は、1959年に造られた物ですが、城内の膨大な石垣など感動します。1945年の名古屋空襲で本丸の消失は残念ですが、今後の木造復元は楽しみです。

IMG_4249.JPG IMG_4320.JPG IMG_4325.JPG

E383A9E382A4E383B3-ccc83.jpg

次は私自身初めて見る「本丸御殿」です。名古屋城観覧は大人500円ですが、これで本丸御殿の中も観覧することが出来ます。ただしGWということもあって凄い観光客の数で行列待ちでした。炎天下の中、約50分並びました。

IMG_4257.JPG

徳川家康の命によって建てられた、尾張徳川家の城・名古屋城。その一角をしめる本丸御殿は、尾張藩主の住居かつ藩の政庁として1615年に完成しました。御殿の内部は障壁画や飾金具などで絢爛豪華に飾られ、江戸時代の先端技術を注いだ近世城郭御殿の最高傑作とたたえられるほどでした。
1930年には、城郭では天守閣とともに国宝第一号に指定。建築・絵画・美術工芸史にその名を刻んだ本丸御殿でしたが、1945年、空襲により残念ながら焼失しました。
幸いなことに、江戸時代の図面や記録、昭和戦前期に作成された実測図、古写真などが残されていたため、2009年から復元工事を開始。第一級の史料をもとに、他では類を見ない正確さで忠実に復元を進めてきました。2018年には、江戸幕府将軍家光の宿泊のために建造された最も格式が高い「上洛殿」や「湯殿書院」が完成しました。

IMG_4287.JPG

IMG_4289.JPG IMG_4290.JPG IMG_4292.JPG IMG_4294.JPG

IMG_4299.JPG

IMG_4297.JPG IMG_4296.JPG IMG_4304.JPG IMG_4308.JPG

IMG_4306.JPG

日本を代表する近世書院造りと言ってもいいでしょう。13棟の部屋全て花鳥風月などを画材とした障壁画や飾金具などで絢爛豪華に飾られています。これだけのものを復元できたことが信じられません。まるで和風ベルサイユ宮殿のようです。

出口近くに人だかりがあり、ひと際大勢の人が写真を撮影していました。何かと思い見ると大谷選手のサインされた木でした。

IMG_4309.JPG

名古屋城天守閣の木造復元に使われる予定の「月山松」が、大谷選手の故郷・岩手県奥州市で伐採された縁で、3月に侍ジャパンが壮行試合のために名古屋を訪れた際、市が依頼をして書いてもらったそうです。

E383A9E382A4E383B3-ccc83.jpg

「名古屋城」、「本丸御殿」とは別に、今回思いがけず2つのイベントに遭遇しました。一つは「火縄銃の実演」。そしてもう一つが「西南隅櫓」の内部見学です。

午後2時から二の丸広場にて「火縄銃の実演」があるとアナウンスがあり、ちょうど5分前に到着した私達は4列目くらいで見ることができました。

IMG_4235.JPG IMG_4239.JPG
IMG_4242.JPG

使用している火縄銃は全て江戸時代のもので、計5~6回実演されましたが、轟音鳴り響きすごい迫力でした。

E383A9E382A4E383B3-ccc83.jpg

名古屋城には3つの櫓が存在します。「東南隅櫓」、「西南隅櫓」、「西北隅櫓」です。
本丸御殿を通りがかった時、係の人がこちらは「西南隅櫓」ですと声をかけてくれました。

IMG_4319.JPG

普段は内部非公開のはずです。GW中だけ内部公開されているのだと思います。この機会を逃したら二度と見ることができないと思い、30分以上並んで見学することができました。

IMG_4264.JPG IMG_4265.JPG IMG_4267.JPG
西南隅櫓の1階の部屋、回廊、天井です。1921年災害により倒壊しましたが、1923年に宮内省により修復されました。実に100年経過し、重要文化財に指定されています。

IMG_4268.JPG IMG_4272.JPG IMG_4277.JPG
1階から2階へ上がる階段、2階の部屋、そして3階から見る鬼瓦です。外観は2階建に見えますが、実際は3階まであるのが驚きです。瓦には菊花紋の模様が伺えます。

名古屋城内をこれ程時間をかけて滞在したのは初めてです。
名古屋城は勿論ですが、初めて見た本丸御殿、そして普段絶対に見ることのない櫓の中の観覧など充実した半日でした。この後、栄に飲みに出かけましたが、ビールの美味しかったことは言うまでもありません。

共通テーマ:日記・雑感