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五島列島と軍艦島巡り 3日目 [旅行・ドライブ]

3日目(4月11日)
ホテル=長崎港~世界遺産〇軍艦島~長崎港=〇長崎平和公園=☆カステラ店=〇南山手地区(グラバー園・大浦天主堂)=JR博多駅[新幹線]JR名古屋駅


ホテルを8時チェックアウト。送迎バスで長崎港に到着です。一番楽しみにしていた、
「軍艦島クルージング」です。
軍艦島は、2015年7月5日にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
塀は島全体を囲い、高層鉄筋アパートが並ぶ外観が、軍艦「土佐」に似ていることから「軍艦時」と言われるそうです。海底炭鉱として栄え、日本の近代文化を支えたこの島には深い歴史を感じます。

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4月は、上陸率67.4%、運航率93.5%のようですが、出発前に残念な報告がありました。
上陸できるのは波の高さが50cm以下ですが、本日現地点では63cmということでした。島に近づいた際、最終判断とのことですが暗雲漂います。
島が近づき、建物が見えてきました。

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やはり波の高さが基準を超えたことで島への上陸は中止が決定されました。島の周遊に変更されます。左右どちらの席に座っていても島が良く見えるように、最初は左回り、そして次に右回りとゆっくり写真撮影の時間を設けられます。

最盛期を迎えた1960年には5267人の人口があり、人口密度は世界一を誇り東京特別区の9倍以上に達したそうです。病院・寺院・映画館・理髪店・美容院・パチンコ屋・雀荘・スナックなど全て備わり、島内において完結した都市機能を有していました。
そして1974年に閉山していますので、無人島となってほぼ50年が経過しています。

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建物は、荒波に晒され続け、維持管理がなされなくなったため急速に劣化しましたが、何とか現状を維持して欲しいものです。

残念ながら、波の関係で上陸できませんでしたが、もし上陸していたらこんな写真が撮れていたはずです。

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乗船時にクルーズ会社からいただいた絵ハガキの写真です。1916年に建てられた30号アパートで日本最古の7階建て鉄筋コンクリート造りの高層アパートです。

最後船が島から離れて行く時には、これで見納めかという思いで、寂寥感が半端ではありませんでした。

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長崎港へ戻り、バスに乗り「長崎平和公園」に到着です。
1945年8月9日に投下された原子爆弾落下中心地と、その北側の丘の上とを含めた地域に、平和を祈って設けられました。平和祈念像は1955年の8月8日に完成しました。天に向けて垂直に高く掲げた右手は原爆の脅威を、水平に伸ばした左手は平和を、横にした右足は原爆投下直後の長崎市の静けさを、立てた左足は救った命を表しています。広島の平和公園には何度も訪れていますが、長崎も広島同様原爆を落とされたのだとあらためて認識させられます。

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長崎アザレア「たつや」で昼食です。
折角長崎に来たのだから、本場の特製皿うどんと角煮饅頭を注文しました。

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ご当地の皿うどんは砂糖が入っているようで少々甘く感じました。

南山手地区散策です。ここには「大浦天主堂」や「グラバー園」など歴史的建造物が多数あります。

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大浦天主堂(おおうら てんしゅどう)は、カトリックの教会堂です。江戸時代幕末の開国後、1864年に竣工しました。日本に現存するキリスト教建築物としては最古となります。1864年と言えば、禁門の変や、第一次長州征伐のあった年です。こんな激動の時代にこんな立派な教会が出来たものです。拝観料は大人1000円ですがみるべき価値は大いにあります。
天主堂とグラバー園両方をゆっくり見学する時間がなかったので、「大浦天主堂」は外観の写真撮影にとどめ、入場料を支払って「グラバー園」を見学です。

グラバー園は、長崎市南山手町にある観光施設です。1859年の長崎開港後に長崎に来住したイギリス人商人グラバー、リンガー、オルトの旧邸があった敷地に、長崎市内に残っていた歴史的建造物を移築し、野外博物館となっています。

司馬遼太郎の「竜馬がゆく」や、高橋直樹の「五代友厚」など読んでいると、主人公の坂本龍馬や五代友厚が、トーマス・ブレーク・グラバーと深く関わっていることを知りますが、彼が住んでいた旧グラバー住宅は立派の一言です。住宅は修理時に発見された墨書から1863年の建築と判明しています。日本に現存する木造洋館としては最古のものだそうです。

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この邸宅から眼下に広がる街並みは美しいの一言です。
リンガー邸もグラバー邸に負けず劣らず豪華でした。洋式で、洒落た家具も当時の日本人がみたら驚いたに違いありません。

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グラバー園を最後にバスは長崎を後にして、JR博多駅まで走ります。博多駅も名古屋駅に劣らず立派でした。19時30分発ののぞみ270号に乗り、名古屋駅に着いたのが22時49分。
本当に疲れましたが、大いに刺激を受けた2泊三日の旅でした。

今回初めて訪れた長崎県は、見るべき建造物が多く、とても思い出深い旅行となりました。
出津教会・頭ケ島天主堂・旧五輪教会は「世界文化遺産長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成施設、軍艦島は「世界文化遺産明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船・石炭産業」の構成資産とハッキリと理解できました。やはり世界遺産に選ばれる自然や建造物は歴史の重みもあって胸打つものがあります。
「軍艦島」を上陸できなかったことは残念でしたが、それでも大いに楽しめました。
同じ長崎県でも北の平戸や東の島原なども何れ訪れてみたいものです。

(Trapics-7.5*2)

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