三島由紀夫で思い出す [振り返り]
「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」が本日より上映されています。
コロナウィルスが少し落ち着いてきたなら、是非観に行きたいと考えています。
この三島由紀夫に関わる思い出を少し記します。
◆1970年(昭和45年)11月25日、作家、三島由紀夫が、憲法改正のため
自衛隊の決起(クーデター)を呼びかけた後に「市ヶ谷駐屯地」で割腹自殺をした
当時私は小学生でしたが、この三島事件には少なからず衝撃を受けました。
三島がどれだけの大作家であるかは知りませんでしたが、自衛隊駐屯地内で起こったこと
で、なぜか他人事でないような気がしたのです。それは、私が自衛官の子だったからです。
父は自衛隊が発足した昭和29年に、それまで都立高校の教師の職を辞し、自衛隊に
入隊しました。何れ戦争に行くことになるという思いから、勉学に励み広島幼年学校から、
陸軍士官学校に入りました。士官学校予科から本科に進んだ昭和20年に終戦を迎えた
ため、士官学校から教育の最高機関である広島高等師範学校へ編入しました。
卒業後、教師の職についた父でしたが、自衛隊の発足は、士官学校時代の思いを甦らせたの
かもしれません。かくして私は自衛官の息子として、少年時代、転勤生活を繰り返すことに
なります。
私は、三島が自殺した日から3年と4ケ月後に、この「市ヶ谷の駐屯地」を訪れました。
この時は、静岡県御殿場市に住んでいましたが、東京後楽園競技場で、「大シベリア博」
を見るため、父、兄、そして私の3人で東京に出かけました。
「大シベリア博」まで時間に余裕があったため、「市ヶ谷駐屯地」に寄ることになりました。
父が親しくしていた自衛官の同僚がここに勤務していたことで、久し振りの再会を果たす
ためでした。
「市ヶ谷駐屯地」で撮った写真が残っています。
写っているのは、私と兄です。この写真の背後の建物のバルコニーに立ち、三島は
割腹自殺したのです。
ここで、あんな大事件は起きたことに、子供ではありましたが複雑な思いに駆られた
のです。
その後行った「大シベリア博」。こちらは楽しかった思い出しかありません。
マンモスの大きさに驚嘆したことをハッキリと覚えています。
2005年に愛知万博でも、冷凍マンモスを見ることができましたが、感動はこの
「大シベリア展」の時の方が大きかった気がします。
司馬遼太郎の作品を読むようになって、人の一生を深く知ることに興味が湧くように
なりました。三島由紀夫という偉大な作家の激動の人生も然りです。まずは彼の作品を
読んでみようと思います。
コロナウィルスが少し落ち着いてきたなら、是非観に行きたいと考えています。
この三島由紀夫に関わる思い出を少し記します。
◆1970年(昭和45年)11月25日、作家、三島由紀夫が、憲法改正のため
自衛隊の決起(クーデター)を呼びかけた後に「市ヶ谷駐屯地」で割腹自殺をした
当時私は小学生でしたが、この三島事件には少なからず衝撃を受けました。
三島がどれだけの大作家であるかは知りませんでしたが、自衛隊駐屯地内で起こったこと
で、なぜか他人事でないような気がしたのです。それは、私が自衛官の子だったからです。
父は自衛隊が発足した昭和29年に、それまで都立高校の教師の職を辞し、自衛隊に
入隊しました。何れ戦争に行くことになるという思いから、勉学に励み広島幼年学校から、
陸軍士官学校に入りました。士官学校予科から本科に進んだ昭和20年に終戦を迎えた
ため、士官学校から教育の最高機関である広島高等師範学校へ編入しました。
卒業後、教師の職についた父でしたが、自衛隊の発足は、士官学校時代の思いを甦らせたの
かもしれません。かくして私は自衛官の息子として、少年時代、転勤生活を繰り返すことに
なります。
私は、三島が自殺した日から3年と4ケ月後に、この「市ヶ谷の駐屯地」を訪れました。
この時は、静岡県御殿場市に住んでいましたが、東京後楽園競技場で、「大シベリア博」
を見るため、父、兄、そして私の3人で東京に出かけました。
「大シベリア博」まで時間に余裕があったため、「市ヶ谷駐屯地」に寄ることになりました。
父が親しくしていた自衛官の同僚がここに勤務していたことで、久し振りの再会を果たす
ためでした。
「市ヶ谷駐屯地」で撮った写真が残っています。
写っているのは、私と兄です。この写真の背後の建物のバルコニーに立ち、三島は
割腹自殺したのです。
ここで、あんな大事件は起きたことに、子供ではありましたが複雑な思いに駆られた
のです。
その後行った「大シベリア博」。こちらは楽しかった思い出しかありません。
マンモスの大きさに驚嘆したことをハッキリと覚えています。
2005年に愛知万博でも、冷凍マンモスを見ることができましたが、感動はこの
「大シベリア展」の時の方が大きかった気がします。
司馬遼太郎の作品を読むようになって、人の一生を深く知ることに興味が湧くように
なりました。三島由紀夫という偉大な作家の激動の人生も然りです。まずは彼の作品を
読んでみようと思います。
皆さん、nice!ありがとうございます。
by 十円木馬 (2020-04-06 14:35)
十円木馬さん おはようございます。
三島由紀夫はわたしにとって縁のある作家なものですからちょっと遅いですけれどコメントさせて頂くことにしました。
三島が自決したのはわたしが中学二年の時でした。ちょうど社会科の授業を受けていた時で、先生が教室に入って来るなり、「三島が市ヶ谷駐屯地で割腹自殺を図った」と緊迫した顔で話したのです。
ショックでした。それまで三島作品を読んだことはなかったのですが、「豊穣の海」読み始めたのを覚えています。
縁のあると冒頭に書きましたが、それは三島が自決した正にその日がわたしの縁のある日だったからです。
by U3 (2020-04-11 06:39)
U3さん、コメントありがとうございます。
「金閣寺」「仮面の告白」を読み終えて、三島由紀夫という作家の
作品をもっと読んでみたいと思いました。
U3さんの読んだ「豊穣の海」も一度読んでみたいと思います。
by 十円木馬 (2020-04-28 15:55)