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お父さん ありがとう [家族]

父が6日、母の後を追うように天国に召されました。

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7日通夜、8日葬儀を終え、今静かに遺影を見ながら父のことを振り返っています。

父は、大正、昭和、平成と3つの時代を力強く生き抜きました。

親鸞聖人の教えに「平生業成」という言葉があります。
これは人は死んでからではなく、生きている間に、自らの目標をかかげ、それを達成する
ことが、人生に最大の喜びであることの教えです。
父は平生業成の教えをまさに全うしたと思います。

幼少の頃は神童と呼ばれるくらい成績優秀で、広島幼年学校、陸軍士官学校(終戦を迎え
たため広島高等師範学校に編入)に進みました。
広島や東京の都立高校で教鞭をとります。その後自衛隊発足後入隊し全国を回りました。

定年後再び私立高校の教師、そして私塾や文具店の経営と、自分の立てた夢や目標を一つ
一つ実現していきました。

そこには父なりの人生哲学があり、私たち家族は何不自由なく幸せな生活を送ることが
できました。

私が小、中学生の頃、日曜日になると、東海道自然歩道を歩こうと誘われました。
父と2人で山を歩きながら、たくさんの会話を重ねました。私はまさに父の背中を見て
育ったといえます。

あれだけ歩くことが好きだった人ですので、足が不自由になってからは随分もどかしさ
を感じたと思います。それでも最後まで頭は冴え渡っていました。

天国にいる母が、
「お父さんよく頑張ったね。もうそろそろ楽になったら」と呼び寄せたのでしょう。
きっと今頃、母、そして13年前に亡くなった長男と一緒に、美味しい酒を酌み交わし
ているはずです。

結婚後、親元から離れて暮らしていた私も、最後の1年弱、両親の傍でお世話することが
できました。そしてその最後を看取ることができ幸せでした。
子供として、少しだけ親孝行ができたと思います。
これから数か月間、後処理が残りますが、何れ私は愛知に戻ることになります。

両親や兄の「魂」と共に私は生きていきます。
本当にお疲れさまでした。

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