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旅立ち [家族]

母が天国に召されて、一週間が経とうとしている。

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会社を辞めてこちらに戻り、わずか半年間しか一緒に暮らすことができなかった。
少しは親孝行できただろうか。少しは喜んでくれただろうか。

心の準備はできていると思ったが、全身に感じる寂寥感を抑えることは難しい。
今は家内が身近にいてくれることで、精神バランスが保てているのかもしれない。

通夜、葬儀、役所への諸手続き等で、慌ただしく数日間が経過したが、四十九日までは、
感慨にふけることも難しいのだろう。

母は本当にりっぱな女性だった。
癌と闘ったこの3年半、ほとんど弱音をはくこともなく、常に前向きに生き続けた。
死に対しても、どこか達観していた。
自分のことはさておき、救急車で運ばれる直前まで、ホームにいる父を見舞っていた。

母は本当に素敵な女性だった。
若いころから美人で、服のセンスも抜群だった。
60年間も、一国の父を支え続けてきた。
器用で、なんでも事もなくできた。
とても忍耐強かった。
相手を気遣い、笑顔を絶やさなかった。

お酒が好きで、入院する直前まで、一緒に晩酌したね。

お母さん、自分を生んでくれてありがとう。
自分を見守り続けてくれてありがとう。
どんなに感謝してもしきれないよ。

12年前に早逝した兄と、天国で美味しい酒を酌み交わしてね。

父のことは心配しないで。私が必ず最後までみるから。

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