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金子みすゞについて [本]

三省堂書店で本のバーゲンをおこなっていました。
そこで見つけた1冊の本、「総特集金子みすゞ」です。思わず買ってしまいました。
金子みすず.jpg
KAWADE夢ムック

私には詩の才覚はありませんが、やはり読んでみて素直に心に沁みてきます。
大震災直後からテレビで流れていた「こだまでせうか」

こだまでせうか

「遊ぼう」っていふと
「遊ぼう」っていふ

「馬鹿」っていふと
「馬鹿」っていふ

「もう遊ばない」っていふと
「遊ばない」っていふ

さうして、あとで
さみしくなって

「ごめんね」っていふと
「ごめんね」っていふ

こだまでせうか
いいえ、誰でも


金子みすゞは明治36年(1903年)生まれ、結婚運に恵まれず、昭和5年に離婚、
その直後の3月10日、僅か26歳の若さで自殺しました。にも関わらず512編の詩を
この世に残しました。


大漁

朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰯の
大漁だ

浜は祭りの
ようだけど、
海の中では
何万の
鰯のとむらい
するだろう

誰もが称賛したあまりにも有名な詩ですが、子供の目線で感じた思いが見事なまでに
表現されています。
こうして時を忘れて詩集を読むこともいいものです。
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aor7030

震災後のCMで流れていた「詩」ですね。
少しブルーになっていた心がほんわかしたのを思い出しました。
改めて文字で見ると日本語は美しいって感じがします。
by aor7030 (2011-07-11 13:23) 

十円木馬

aorさん、コメントありがとうございます。
読んでみると、本当に心に沁みる作品ばかりです。
何年生きたかではなく、何をしたかということを考えさせられました。
by 十円木馬 (2011-07-11 21:06) 

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