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人を動かす [本]


【著者】D・カーネギー
【出版社】創元社
【定価】1300円

あまりにも知られたベストセラーですので、感想を書くのも少し恥ずかしいの
ですが・・・。

人間関係は実に奥が深いものです。
これが悪ければ、思い、悩み、苦しみ、ともすれば死にいたることもあります。
逆に円滑であれば、楽しく、穏やかに、日々が充実したものとなります。
人間は一人では生きていけない動物です。多くの人は、できれば良好な状態を
保ちたいと考えるのが自然です。しかし人それぞれ人生観や価値観が違います
ので、必ずしもいい状態ばかりを望むことはできません。
ただ、人から好かれ、人望を集める人は、某の共通点があるはずです。
この著は、そのキーワードの宝庫です。
歴史上の実在人物を例にあげて書かれていますので、驚くほど説得力があり
ます。

誰もが他人から好かれたいと思っています。
「人に好かれる6原則」はどの項目も本当に重要な項目だと気づかされます。
誠実な関心を寄せるの章を読み、かつて星野氏が監督をしていた阪神タイガ
ースの強さを思い出しました。これは何かの雑誌で読んだ記事ですが、
星野氏は、友達の誕生日を聞き出し、祝電や祝いの手紙をだす気配りを忘れ
ないそうです。
また選手には当然、その家族、あるいは球団の裏方さんにいたるまで、
誕生日に花束やレターを送っているとのこと。
感激した家族が、星野さんのために死ぬ気で頑張れとハッパをかけている
と書かれていました。星野監督は人を動かす術を心得ているのです。

「笑顔を忘れない」については、自分自身年を重ねるごとに笑顔をみせる
回数が減っていることに気がつきます。
笑顔のもたらす効果はイヤと言うほど認識しているつもりなのに、出し惜しみ
しているのです。
お金のかけずに人間関係を円滑にする秘薬のはずです。

「幸福な家庭を作る7原則」においては、忘れつつある夫婦間の愛をつなぐ
重要なポイントを再認識させてもたいました。
なかでも妻に労いの言葉をかける重要性が書かれています。
感謝の気持ちを表現することによって、妻の顔の表情や態度が変わってきます。
そして男性が考える以上に、女性が記念日を重視するのも確かにその通りだと
思います。
こうした心遣いが相手との関係をよくするのでしょうが、分かっていても難しいもの
です。

日本人特有の照れや恥ずかしさはあるはずですが、形から入ることも時には
必要ですし、自然に振る舞える人間になりたいと思います。


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