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運のいい話2 [家族]

昨年の6月、このブログで、私の両親が「ピースボート地球一周の船旅」を
する記事を書きました。

http://blog.so-net.ne.jp/tomo35/archive/c5365399-24--10

二人とも高齢で心配していたものの、そういった気力を感じれたことを嬉しく
思ったものです。しかし結局この旅行は、昨年12月にキャンセルをしたので
した。父が12月に入って足のくるぶしが腫れて、歩行するのにも痛みが伴う
ようになったのです。病院でみてもらっても原因が分からないといわれ、シップ
を貼って様子をみましたが、一向に良くなる兆しがなかったのです。私が広島
に帰省する直前に、母から旅行をキャンセルしたことを電話で聞きました。

キャンセル料が発生するので、ギリギリまで粘ったようですが、期日が近づけば
キャンセル料は2人で数百万になります。結局、十数万円のキャンセル料金で
済んだものの、楽しみにしていた旅行に行けず、非常に残念がっていました。

不思議なことにキャンセルを実際にした直後から、父の足は快方に向かって
いきました。私が広島に帰省したときは、腰の状態があまりよくはなかった
のですが、足は腫れもひいて随分楽になったようです。

父もそんな状態で、とても3ケ月あまりの旅行をする自信はなくなっていた
ようでした。それ以前にも海外旅行の予約をして一度キャンセルの経験が
あるので、ショックも大きかったと思います。

私は、両親に勇気付けも含めて、胸のうちを打ち明けました。
「きっと亡き兄が、2人の健康を心配をして、キャンセルするように働きかけて
くれたんだ。」っと・・・

2月8日、驚くことが起こりました。
インターネットの記事を抜粋しますが、以下の内容です。

【ヨハネスブルク支局】南アフリカ東部ダーバン郊外で8日午前11時半、
日本人42人と運転手ら南ア人2人の計44人が乗ったバスががけから転落、
在プレトリアの日本大使館によると、日本人全員が現地の病院に運ばれた。
 ツアーを企画した旅行会社「ジャパングレイス」(東京都新宿区)によると、
50歳代の男性が背骨に重傷を負うなど、男性3人、女性4人の計7人が入院
した。ほかの日本人はいずれも軽傷とみられる。運転手の安否は不明。
事故に遭った日本人は、「第60回ピースボート地球一周の船旅」の参加者
40人と旅行会社社員1人、通訳1人。ツアー全体の参加者は約80人で、
2台のバスに分乗、景勝地ドラケンズバーグからダーバンに向かっていた。
事故当時は雨で、ツアー客によると、前方のトラックを避けようとして、約3
メートル下にある対向車線に飛び出し、そのままの勢いでがけ斜面を15
メートル以上転落したという。
現地で救助活動にあたった関係者は「転落したバスは、何本もの木々を
なぎ倒して止まった。死者がいないのは奇跡だ」と話した。
旅行会社によると、転落したバスに乗っていた参加者は男性17人、女性
23人で、20~77歳。日本を出発したのは1月12日で、ケニアに寄港する
予定を、政情不安による治安悪化のため、南アに変更していた。

そうです。1月12日に出発する、「第60回ピースボート地球一周の船旅」は、
両親が行く予定だった旅行なのです。死者がでなかったことは奇跡ですが、
両親がその場にいたとしたらと思うと、背筋が寒くなります。

私は本当に、4年半前に若くして亡くなった兄が、この旅行を止めてくれた
と思っています。
「お兄さん、ありがとう。」心から感謝しています。


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十円木馬

かうぞうさん、ご訪問ありがとうございます。
by 十円木馬 (2008-02-10 09:42) 

おかあ

記事を読みながら私まで
「お兄さんありがとう」
と思っていました。
by おかあ (2008-02-16 14:55) 

十円木馬

”おかあ”さん、nice!&コメントありがとうございます。
記事を読んでからすぐに両親に電話をしましたが、やはりそのことを
知っていました。
もう今回のような無謀な計画は止めて、近場の温泉などの旅行を
楽しむようです。
by 十円木馬 (2008-02-17 16:10) 

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